【生前整理】断捨離で暮らしのダウンサイジング
【生前整理】について、あなたはどういう考えを持っていますか?
【生前整理】は人生最後を迎えるための、いわゆる【終活】にあたるものと言われています。しかし、自分自身の生前整理と自分以外の家族の生前整理では、受け取り方には大きく差があるでしょう。
自分の両親が生前整理をやり出したとすれば、子どもはかなり複雑な心境となるかも知れませんね。だって大切な両親の家財などは、できる限りいつまでも残して置きたいと思うものですから・・・。
とはいえ現実問題いつまでも物を残しておくわけにはいきません。必ず、遺品整理する時はやってきます。
同居の場合は可能かも知れません。しかし、別居していた場合はどうでしょう?大切なもの以外は、捨ててしまうしか方法はありません。
そこで家族に複雑な想いをさせないためにも【生前整理】を【断捨離で暮らしをダウンサイジングする】という別の見方で捉えるのはいかがでしょうか。 Tweet断捨離とは?
断捨離(だんしゃり)とは、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想であり、やましたひでこ(山下英子)の著書において発表された。
出典:wiki
全く使ってもいない、いわゆる不用品なのに想い入れのあるものだからと捨てることができないのはよくあることです。
- 『これは、結婚したとき気に入っていた洋服だわ。高かったけど思いきって買ったのよね。』
- 『娘が父の日にプレゼントしてくれた靴。もう履きつぶしてしまったし、皮がボロボロで履けないけれど、捨てられない。』
古くなったもので使ってもいないのに、いつまでも残しておく。そういう物を捨ててスッキリさせた方が良いとわかってはいても、なかなか行動にうつすことはできません。
断捨離の思考を持ち捨ててしまえば、生活に調和がもたらされるのは間違いありません。
断捨離できない危険性
深い想い入れがなくとも、物には全てその時その瞬間の出来事が刻み込まれています。
喉が渇いたから飲んだお茶のペットボトルも、その時の確かな事実です。
プリンの容器『綺麗なカタチしているし、洗って置いておけばまた使うかも。』などと、どんどん物を溜め込んでしまうと、最終的にゴミ屋敷へ変化させてしまう事でもあるのです。
おそらく不用品を捨てられない方の半数が『もったいない。』という思考からの末路でしょう。
ダウンサイジングって何?
ダウンサイジング(Downsizing)とは、サイズ(規模)を小さくすることを指す用語。出典:wiki
身の回りの不要な物を片付けると、スッキリさせることができますね。
着ない洋服がタンスに入っていても、タンスの肥やしになっているだけ。
本当に肥やしになるのなら良いことですが、全く意味がなくかえって場所を無駄に使っているだけです。そういった不用品を処分し少なくする。それが、暮らしをダウンサイジングするという事です。
断捨離と暮らしのダウンサイジングの思考を持てば、【生前整理】をする事にもつながるのです。
生前整理の必要性
自分があの世へ旅立った後、自分の持ち物は当然全て残ったままです。
子どもと同居している場合、共同生活に必要な物は問題ありません。でも以下のようなものはどうでしょう。
- 洋服や靴
- 書籍や小物類
- 置物や飾り物
言い出せばキリがありませんが、そういった物を残しておいたところで、その後家族がそれを使用するでしょうか?
答えはNOですね。
そしてそれらの物を、家族は簡単に捨ててしまうことはできるでしょうか?
またしてもNOです。自分でもなかなか捨てられなかったものを、家族が処分するなどそう簡単にはできません。
なぜなら、全て大切な思い出だからです。
親の使っていたどれもこれもが、とても貴重なものです。
それを捨て去ってしまうのは、思い出までもを消し去ってしまうような気持になるに違いありません。
そのために、生前整理をしておく必要があるのです。
生前整理は、家族に対する思いやりでもあります。
そういった家族の気持ちの問題だけではなく、実際に遺品整理をするのは、整理する時間や労力もかかれば、不用品処分するためのお金もかかります。
残された家族の負担を少しでも減らすためにも、生前整理は非常に重要なのです。
親孝行という考え方
子どもが親の生前整理をするという考え方はどうでしょうか。
多くの方が『やっておくに越したことはないけれど、あまり気が進まないなぁ。』と感じるかも知れません。
それでなくても年老いた親に対して、どう言い出せばいいのか?
- もうすぐあの世へ行くんだから、どうせ物も不要になるよね。
- だから生きてる間に、ちゃんと分けておこう。
悪く言えば、こう言っているようになると感じますね。
自分の親ならまだしも義理の両親の場合、配偶者に対し【生前整理】などと、どんな顔して言えば良いのか?
かなり迷いが生じることでしょう。
でもここでも、見方を変えてみて下さい。
【『親が、もっとも大切にしているものは何か?』を知るための整理】です。
親が大切にしているものは亡くなってしまった後でも、大切にしたいと考えますね。
今までお世話になった両親に対して子供が整理をしてあげる、立派な親孝行と言えるでしょう!
心の財産になる思い出の時間
実は、親子揃って生前整理する時間は、両者にとって何にも代えられないほど大切な心の財産になります。
- 「これを買った時、こういう気持ちだったんだよ。」「へぇ。すごく嬉しかったんだね!」
- 「これ覚えてる?ほら、あの日・・・」「うんうん!覚えてるよ。楽しかったね~。」
- 「これを手に入れた年だったかな。こんな事があったなぁ。」「でも、それ以外にこんな事もあったよね。」
ゆっくり語り合いながら、出来事を刻んできた物と向き合い、親が歩んできた人生の想いの深さや大きさを知るきっかけにもなるでしょう。
もちろん残りの人生を歩んでいく方も、あたたかな思い出になります。
生前整理は、決して後ろ向きなことではなく、絆を深める機会とも言えますね。
あちら側の世界へ行った後に魂が残るのかどうかはわかりませんが、もしも残るのだとすればそれも貴重な財産です。
個人的見解ではありますが、想いは消えることなくエネルギーとして残り、消えることなく次の世代へと伝わっていくのではないでしょうか。
マテリアルワールドでは、そんな生前整理のお手伝いをはじめ、不用品回収までサポートを行なっております。
是非、ご活用下さいませ。
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